2009年08月

列車に乗った男

「列車に乗った男」 パトリス・ルコント 2003年公開作品
 片田舎のさびれた町に列車から降り立った男。その町で一人ひっそりと暮らす退職教師。この二人が出会い、週末まで共に暮らすが…。全体に退屈ですね。二人がそれぞれ互いの人生をうらやんでもなー。ジョニー・アリディーってあの? と思ったら当人で、いいおっさんになってます。(ゴダールの映画にも出てたんだ)

吉本隆明1968

「吉本隆明1968」 鹿島茂 平凡社新書 ☆☆☆★
img20090821.jpg これは初期の吉本の作品、「転向論」「芥川論」「高村光太郎論」四季派を経て「大衆の原像」から「自立の思想」までを著者自身の体験と絡めた私小説的評論として、解題していっている。僕は吉本の文章って嫌いで、なんでこんなにひねくれた、分かりにくい表現をしなけりゃいけないのか? と読み始めてすぐにうんざりさせられ、読んでいて眠くなってしまうのだが、これを読むとああ、そういうことかと了解させられます。(まあ、それが正しいかどうかを検証する気はないけど)

夏祭り修正

 間違えました。今年8月23日に行われるのは氷川・栃久保の根元神社(奥多摩駅から徒歩約10分)と小留浦(ことうら)の山祇神社(奥多摩駅からバス)で、8月30日が大丹波の青木神社(川井駅から徒歩約30分)でした。また9月第一週、第二週にも日原、小河内で行われます。

「簪」 清水宏 1941年8月26日公開
 山の温泉宿に同宿した数組の客、口やかましい学者先生(斎藤達雄)、戦傷帰還兵(笠智衆)、若夫婦連れ(日森新一・三村秀子)、老人と孫二人。ある日、笠智衆が湯船に落ちていた簪が足に刺さり怪我をする。やがてその簪の落とし主が知れ、お詫びに宿へ来る。それはどこか訳ありの若い女(田中絹代)だった。その女はそのまま宿に逗留し…。原作は井伏鱒二。小津の原型のような作り方をしています。特に冒頭の田中絹代と川崎弘子の会話の調子などそっくり。またふすまを画面の両脇に低めの位置から室内を捉える撮り方もそうだし。小津作品のような完成度や洗練は無いけれど、小津が影響を受けているのはよくわかります。また笠智衆が実年齢に近い若い役をやっているのが何か新鮮(っておかしいか?)以前に見た「ありがたうさん」よりは面白かったが、この終わり方はないだろうという気もするのですが、それはあまりにもハリウッド風のストーリーテリングに慣らされた見方かなー?(見方によってはつげ義春?)
 これって太平洋戦争直前の時期なんだよなー。それと田中絹代ってやっぱり『美人』という感じじゃないよなー。

奥多摩の夏祭り

 奥多摩の8月は毎週日曜日、どこかの神社で祭りが行われ、獅子舞が奉納される。(奥多摩観光案内 http://www.okutama.gr.jp/)各神社、それぞれに似通っているが違うところがあり、演目も違う。(流派というか流れはあるようだが)そして当然のことだがその地域の祭りになっている。先の日曜日に行われた、棚澤の熊野神社でいえば、最後の演目『白刃』、これは演義時間も長く、前にも書いたけれど、途中、若者組(といってももうそんなに若くないのだが)が扮した道化、異装のトリックスター?が乱入し、さらに抜き身(勿論今は模造刀ですが)を持ったはやし方との立ち会いがあり、最後に全力疾走で場内を走り、跳ぶ。その頃には日は山陰に落ちているとはいえ、長い演目時間と緊張感で獅子役は疲れ切っており、その最後の力を振り絞って走り、跳び、よろける。その時、観客からは笑いと大きな拍手が送られる。客もこの最後の疾走で祭りとの一体感を得て帰って行く。という風に、その地域のための祭りで、観光とはあまり縁のない祭りですが、一度ご覧になるのも良いかと。こんどの日曜日、23日には、氷川・栃久保の根元神社(奥多摩駅から徒歩約10分)と小留浦(ことうら)の山祇神社(奥多摩駅からバス)で行われ、30日には大丹波の青木神社(川井駅から徒歩約30分)で行われます。
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