2009年05月

銭形平次捕物控

「銭形平次捕物控平次八百八町」 佐伯清 1949年公開 縮尺版
 これも縮尺版。国際放映が版権を持っているようですが、昔テレビ放映の際にカットしたものなのだろうか? 新東宝映画。平次役は長谷川一夫。平次がまだ結婚する前という設定。戦後まもなくということもあるし、大幅にカットされているようだからなんともいえませんが、それでもできは良くない。演出が悪いのか演技が悪いのか。これに比べるとこの前の中川信夫はまだ見るところがあった。がらっ八役が花菱アチャコ(関西弁の八というのも)、お静役の花井蘭子というのは、浮世絵に書かれるうりざね顔。江戸時代の美人というのはこういうのだったんだろうなーと思わせる。

イヴの総て

「イヴの総て」 ジョセフ・L・マンキーウィッツ  1950年製作
 これはやはり面白い。この頃の内幕物ってなんでこんなに面白いのだろう? のし上がるためになんでもやるというキャラクターがアン・バクスターに良く似合っている。しかし台詞の量の多い映画だなー。のべつ誰かがしゃべりっぱなしという状態になっている。貧しい者がのし上がるためと、豊かな生活を送る者たち、アメリカらしいといえばアメリカらしいのだが。
 マリリン・モンローが端役で出ていますがこの頃の方がかわいいな。

サッカー戦術クロニクル

「サッカー戦術クロニクル」 西部謙司 カンゼン ☆☆☆☆
img20090529.jpg 「トータルフットボール」を軸にサッカーの戦術の変遷を書いています。ミケルスの指揮した74年のオランダ代表、アリゴ・サッキ指揮の80年代末のACミラン、やはり80年代後半ヨハン・クライフのバルセロナ等々、その時代に現われた画期的な戦術の紹介は読んでいるだけで楽しい。僕自身はこんなことは知りませんでしたから、こういった知識を持ってサッカーの試合を見るとまた違う見方ができそうな気がします。
 また、最終章に書かれている「トータルフットボール」の先駆けともいえる1930年代後半のオーストリア、1950年代前半のハンガリーがどちらもサッカー以外の要因、オーストリアはドイツによる併合、ハンガリーはハンガリー動乱で消え去ってしまったというのにはなんというか、ドラマを感じます。オーストリアのセンター・フォワード、マティアス・シンデラーの統一ドイツとの試合やその後の自殺のエピソードなども。

アイ アム レジェンド

「アイ アム レジェンド」 フランシス・ローレンス ☆☆☆
 原作がリチャード・マシスン。読んだかなー? 昔のことで記憶に無い。それを気にせず見ればまあまあの出来じゃないんですか。しかし夜、あちこちで電気を使っていましたがあの電力はどこからきてるんだろう? 電気だけじゃなくライフライン全般ですが、あんな生活は無理なんじゃないだろうか。
 2007年製作
hiro

紳士協定

「紳士協定」 エリア・カザン 1947年製作
 ユダヤ人差別問題の記事を書くために、自分自身ユダヤ人だと偽り取材を始めたルポライターがぶつかったのは紳士協定といわれる目に見えない差別の数々だった…。原作があってベストセラーになっていたとは知らなかった。それとこの映画が作られたのがまたイスラエル建国の頃という微妙な時。ユダヤ人差別についてはサリンジャーの短編にもちょっと出てきたからあった(ある?)のは知っていたけれど、当時ここまでひどいとは知らなかった。その辺りの微妙さはなかなかわからない。そういえば何年か後、黒人に偽装したルポライターがいたけれど、差別の問題を扱っていてこの映画に一人も黒人が出てこないのは、なんというか時代というか。まあ、終わり方もそうだしハリウッド映画なんですけどね。今、それをいうのは酷か。
 中でSam Jaffe 演ずるユダヤ人科学者というのが出てきますが、あきらかにアインシュタインを思わせておかしい。それと当時のアメリカの男子小学生はこんな髪型をしていたのかと、まさにアメリカ漫画で見るような髪型。
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