「従軍カメラマンの戦争」 写真:小柳次一/文・構成:石川保昌 新潮社 ☆☆☆★名取洋之助の会社から、軍隊に派遣され、従軍して写真を撮ったが、終戦時にそのほとんどを処分されてしまい、わずかに手元に残っていた写真だけが処分をまぬがれた。その写真から記憶をたどり、口述したものを付け加えている。撮影者は昭和十三年の中国戦線からフィリピンのパターン攻略戦、さらに特攻兵士の写真まで広範囲に従軍していた。それらは、報道記者の写真とは違い、兵士たちとともに歩いて撮った写真だというのが価値がある。また、ここで語られる名取洋之助のキャラクターも興味深い。
映画「プロスペローの本」の、『文字(テクスト)』と『本』に関する重層の解読から始まって、活字文化を考えるから後半はいつものように?広がっていきます。書かれたのが九十年代前半で、その後出版界はますます斜陽化を強めているわけですが、グーグルの著作権問題なんての出て来ているのにどうするんだろうといささか心配になります。