2009年04月

従軍カメラマンの戦争

img20090430.jpg「従軍カメラマンの戦争」 写真:小柳次一/文・構成:石川保昌 新潮社 ☆☆☆★
 名取洋之助の会社から、軍隊に派遣され、従軍して写真を撮ったが、終戦時にそのほとんどを処分されてしまい、わずかに手元に残っていた写真だけが処分をまぬがれた。その写真から記憶をたどり、口述したものを付け加えている。撮影者は昭和十三年の中国戦線からフィリピンのパターン攻略戦、さらに特攻兵士の写真まで広範囲に従軍していた。それらは、報道記者の写真とは違い、兵士たちとともに歩いて撮った写真だというのが価値がある。また、ここで語られる名取洋之助のキャラクターも興味深い。

ピグマリオン

「ピグマリオン」 アンソニー・アスキス/レスリー・ハワード 1938年製作日本未公開
 言わずと知れたバーナード・ショーの芝居の映画化で「マイ・フェア・レディ」の原型。イライザ役のウェンディー・ヒラーはそんなに美人じゃないけどまあまあ整った顔立ち。ちょっとトウがたっているか? でも大使館のパーティーの後の演技はなかなか。ストーリーはご存知の通り。「マイ・フェア・レディ」は思っていたより原作に忠実なんだと気がついた。監督のアンソニー・アスキスは1930~40年代のイギリス映画界でヒッチコックと並んで活躍した人のようで、デビッド・リーンやキャロル・リードの師匠にあたるそうです。この映画でもデビッド・リーンがフィルムエディタを務めています。あと、「黄色いロールスロイス」の監督もしていたそうです。もちろんミュージカルじゃないけれどなかなか楽しい映画でした。

ファイナル・ショット

「ファイナル・ショット」 ジェボン・オネイル ☆☆★
 海辺の寂れた町で遊園地を経営する一家とそれをとりまく人間たちが色と欲でもつれあい、殺し合うことになる。という話ですが、最初、露出を押さえた画像で面白いかなと思ったのですが、演出がいやに気どって、形ばかり強調していてうっとおしく演義もくさい。ストーリーもいやな話だし、盗みの実行犯になるピエールという人物がまるでバカ。バカは犯罪をやるなよといいたくなる。デニス・ホッパーも、元泥棒で、事故で子供を死なせたバーの店主という役でまあそこそこの存在感はあるが。
2004年作品

浮上せよと活字は言う

「浮上せよと活字は言う」 橋本治 平凡社ライブラリー ☆☆☆★
img20090426.jpg 映画「プロスペローの本」の、『文字(テクスト)』と『本』に関する重層の解読から始まって、活字文化を考えるから後半はいつものように?広がっていきます。書かれたのが九十年代前半で、その後出版界はますます斜陽化を強めているわけですが、グーグルの著作権問題なんての出て来ているのにどうするんだろうといささか心配になります。
 例によって難解な言い回しの文章が続くのですが、著者の言う、『文章というものからすっきりとした答え――すなわち〝命令〟というものを排除してしまうと如何に煩雑になるかということの、お手本のような文章だ。』ということなのでしょう。

レッドクリフ Part II 追記

 先日、「ドラゴンボール」の単行本を何冊かまとめて読む機会があって、読みながら、あれ?この展開はレッドクリフ Part IIの最後(前にこういうふうにしちゃったのかと書いた部分)と同じじゃないか? と思ってしまった。よくある展開と言えばそうなんですが。ひょっとして実写版「ドラゴンボール」より、それらしい?(映画のドラゴンボールは見てないけど)
 それと中村獅童は爆弾三勇士? といっても今時そういうのを知ってる方が少ないか。
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