2009年02月

煙霞

「煙霞」 黒川博行 文藝春秋 ☆☆☆
img20090228.jpg 大阪にある学校法人の裏金を狙うドタバタに巻き込まれた私立高校の美術教師は、同僚の女性音楽教師と右往左往するが…。この著者のは登場する悪人というか強面も、なぜか憎めないところがあるのがおかしい。ここでも理事長、その愛人、犯人の相棒などそれぞれにおかしみがある。安心して楽しめる作品。

獣の奏者

「獣の奏者 1闘蛇編 2王獣編」 上橋菜穂子 講談社 ☆☆☆
img20090227.jpg 闘蛇という生き物の飼育係をしていた母親を失った主人公がミツバチを飼う老人に育てられ、王獣という生き物の世話をすることになるが、王権を巡る争いに巻き込まれ…。と、世界像は「守人」シリーズと似たような傾向。権威と権力の分離など天皇制を意識した設定もありますが、それほど深くは踏み込んでいない。全体に(ある程度)子供向けということで仕方が無いのか。獣と人間との関係を意識したということで少し期待したのですが、そのあたりは少し不満、知識だけになっている。物語も最後はなんだか駆け足で終わってしまった感じで、もっと長い物語の始まりになるのだろうか? その可能性は少しは残されているのですが?

猿人ジョー・ヤング

「猿人ジョー・ヤング」 アーネスト・B・シュードサック 1949年作品
 特撮監督が「キングコング」のウィリス・H.オブライエンでレイ・ハリーハウゼンが第一助手です。キングコングより小さく普通のゴリラより大きいという設定。ストーリーはまあ言っても仕方が無い。当時の特撮を楽しむというだけですが。動きなどはキングコングとそんなに変わらない。前半のカウボーイ?たちとのからみがまあうまいか。こうして見てみるとこのあとハリーハウゼンで技術が上がったことがよくわかります。
 あ、これジョン・フォードが製作に加わっている。

恋愛手帳

「恋愛手帳」 サム・ウッド 1940年作品
 ジンジャー・ロジャース主演、といってもミュージカルではなく普通の劇映画。貧しい医者と金持ちで名家の御曹司の二人から望まれた女の選択。なんだけれどまあ、その前にいろいろとあり、脚本のダルトン・トランボらしくアメリカの露骨な階級格差が描かれています。今見るとストーリーほか、古びて見えるのは仕方が無いけれど、テンポはかなり良いと思います。

今年の梅

 梅の季節になりました。今年は暖冬のせいか昨年よりも随分と開花が早いようです。我が家の近くでももう咲き始めています。有名なのは青梅市の吉野梅郷ですが、今年も2月21日から3月いっぱい、梅祭りが行われます。例年ですと3月上旬ころが見頃なのですが、今年は少し早いかもしれません。土日はけっこうな人出になるし道路も渋滞しますから電車(最寄り駅は日向和田)の利用がお勧め。(写真は沢井駅前の梅)
青梅市観光協会
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