「煙霞」 黒川博行 文藝春秋 ☆☆☆
大阪にある学校法人の裏金を狙うドタバタに巻き込まれた私立高校の美術教師は、同僚の女性音楽教師と右往左往するが…。この著者のは登場する悪人というか強面も、なぜか憎めないところがあるのがおかしい。ここでも理事長、その愛人、犯人の相棒などそれぞれにおかしみがある。安心して楽しめる作品。
大阪にある学校法人の裏金を狙うドタバタに巻き込まれた私立高校の美術教師は、同僚の女性音楽教師と右往左往するが…。この著者のは登場する悪人というか強面も、なぜか憎めないところがあるのがおかしい。ここでも理事長、その愛人、犯人の相棒などそれぞれにおかしみがある。安心して楽しめる作品。
闘蛇という生き物の飼育係をしていた母親を失った主人公がミツバチを飼う老人に育てられ、王獣という生き物の世話をすることになるが、王権を巡る争いに巻き込まれ…。と、世界像は「守人」シリーズと似たような傾向。権威と権力の分離など天皇制を意識した設定もありますが、それほど深くは踏み込んでいない。全体に(ある程度)子供向けということで仕方が無いのか。獣と人間との関係を意識したということで少し期待したのですが、そのあたりは少し不満、知識だけになっている。物語も最後はなんだか駆け足で終わってしまった感じで、もっと長い物語の始まりになるのだろうか? その可能性は少しは残されているのですが?
