「天使の歩廊」 中村弦 新潮社 ☆☆☆
明治から昭和始めにかけてのある建築家の半生とその手がけた建物と依頼主との物語。最初、下手な文章だなーと思っていたら、やはり処女作でファンタジー大賞受賞作だということでした。文章のまずさは読んでいるうちに気にならなくなりますが、建築家の半生も、依頼主との物語ももうひとつ脹らみが足りない気がします。ファンタジーへの踏み込み方が弱いというか。
明治から昭和始めにかけてのある建築家の半生とその手がけた建物と依頼主との物語。最初、下手な文章だなーと思っていたら、やはり処女作でファンタジー大賞受賞作だということでした。文章のまずさは読んでいるうちに気にならなくなりますが、建築家の半生も、依頼主との物語ももうひとつ脹らみが足りない気がします。ファンタジーへの踏み込み方が弱いというか。
1985年12月5日、ロンドン、クリスティーズで1本のワインが競売にかけられた。シャトー・ラフィット1787年、しかもボトルにはTh.J.という頭文字が刻まれていた。これはトーマス・ジェファーソンの頭文字で、彼がフランス滞在中に買った中の1本だという触れ込みだった。しかも中身は全量残り、(おそらく)飲むこともできる。その競売は二人の競り手間でヒートアップし最終的に10万5000ポンド(当時の為替レートで約3000万円)で落札された。