2008年10月

大衆音楽史

「大衆音楽史」 森正人 中公新書 ☆☆★
img20081031.jpg 著者の専攻が文化地理学とかいうもので、『ある時代のある場所で文化がどのように作り上げられ維持されているのか、そこに生きる人びとの感覚がどのように構成されるのかを考えている』だそうです。で、『人間の移動と文化接触がアメリカとヨーロッパにどんな音楽的変化をもたらしたかという視点』から西欧大衆音楽史を編もうとした。取り上げられているのはポピュラーミュージックの誕生から、ジャズ、ブルース、ロック、パンク、レゲエ、ヒップ・ホップなど。
 ただなー、視点が違うのだから問題にするべきじゃないのかもしれませんが、どうしてもブルース、ロックなどの記述に対して、違和感があります。これは著者が1975年生まれということで、それ以前の事柄についてはどうしても書物などに頼るしかなかったからでしょうが。それにしてももう少し音楽自体を聞いて欲しい気がするのですが。あまりにも記述が資料頼みになりすぎている気がします。

自由戀愛

「自由戀愛」 原田眞人 ☆☆☆
 WOWWOW用の映画?(劇場公開もされたようですが)原田眞人監督ということで借りてきました。大正時代の話ということでロケセット関係が、良くやっているとは思いますがやはり少し無理があるかと、そのあたりに違和感があるとどうしても気になってストーリーに素直に入り込めなくなる。それにしてもどうして今頃こんな話をと思うのですが。「青鞜」だよ!? あと最後の、関東大震災は伏線が有ったから出てくるとは思ったが、こういう処理をしてくるとは思ってもみなかった。遊びかなー? それともリアルさの補填?
 でも撮影(小林元)はいいですね。全体のセピアトーンは(フィルター? オプチカル処理?ーオプチカルじゃなくてデジタル処理か)別にして少し引いたような撮り方は明らかに劇場のスクリーンを意識した撮り方。WOWWOWのテレビ用にそういうのが撮られるというのは少し皮肉ですが、これは確かにテレビの画像ではない。それがうれしい。(って、こちらはテレビで見ているのだが)

山でクマに会う方法

「山でクマに会う方法」 米田一彦 山と渓谷社 ☆☆☆
img20081029.jpg「山でクマに会う方法」 米田一彦 山と渓谷社 ☆☆☆
 クマ研究家のツキノワグマに関する入門書?のような軽い読み物。それでもさすがにクマ研究家だけあって、ツキノワグマの習性などはよくわかります。こちらの近くでも少し前、親子連れのクマに襲われて怪我をするということがありましたが、この本にも書いてあるようにクマと出会うなどというのは交通事故に遭うよりもうんと低い確率だということですし、そんなに怖がる必要はないのですが・・・。

今年の紅葉

 そろそろ紅葉の季節です。昨年は11月半ばあたりがシーズンでしたが、今年はどうなることか? 強い冷え込みがないと奇麗な紅葉にならないらしいのですが、今年は10月の始めに少し寒い時期があって、そのあとまた暖かい日が続いたりして、どうも今年の紅葉はあまり期待できそうにないかな? と思っていたら、ここ二、三日かなり冷え込んできたのでこれならばいくらか・・・。
 ともあれこの二、三日は本当に冷え込み(特に朝晩)暖房器具を出そうかどうしようか迷っているところです。

幽談

「幽談」 京極夏彦 メディア・ファクトリー ☆☆☆
img20081027.jpg 短編集。前半は京極堂シリーズの出だしのようなトーンの作品が並んでいる。中ではベッドの下に人の顔が表れる「下の人」が笑ってしまう。後半はホラーというか昔の奇妙な味の短編という趣。そして最後は少し理屈っぽい「こわいもの」構成はわかるけれどこの作品はあまり面白くない。でもこうして見てみると、京極堂シリーズがいろいろな要素を取り入れて良くできているのがわかります。
 幽談という題名はなるほどというか、納得。
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